ザリガニはハサミで目を掻くような仕草をすることがあります。
「砂かぶり」と呼ばれています。
実は、そういった行動で平衡感覚を保っています。
当然、ザリガニと同様に人間も平衡感覚をもって生きているのを御存じでしょうか?
人間とザリガニの類似点をご紹介します。
ザリガニの平衡感覚
ザリガニは平衡胞という器官に砂を入れることで平衡感覚を保っています。
水槽で飼っている方は、目にされたことがあるかと思いますが、いわゆる「砂かぶり」をしている状況に見えます。
例えばわかりやすく説明すると、ザリガニを水深の深い水中で仰向けにして上から放すと、低床に着く前に足で着地します。
これが平衡感覚です。
実はザリガニは平衡感覚をつかさどる器官をもっています。
それが触角の近くにある平衡嚢で、もしこの部分が傷ついてしまうと平衡感覚を失ってしまします。
驚いたことにザリガニは外部からの反射で動くのではなく平衡脳でも処理ができるとの説もあります。
人間の平衡感覚
人間の平衡感覚は視覚で受容されて視覚、内耳固有知覚で出力して動作に反映されます、
この流れも大切なのですが、内耳で受容される前庭感覚(内耳前庭にある球形嚢と卵形嚢)が重要です。
ザリガニの平衡嚢にあたる部分がこの、内耳前庭にある球形嚢と卵形嚢なのです。
人間はこの部分にダメージを受けると運動ができなくなり、平衡感覚が保てなくなります。
内耳の平衡覚はとても重要なのです。
まとめ
共通して言えることは、衡感覚とは「生体が運動している時や重力に対して傾いた状態での危険を察知する動き」を指します。
ザリガニと人間の共通点があるの?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、生物は平衡感覚器官の構造は実はほとんど同じなのです。
ただ、ザリガニとの違いがあるとすれば、甲殻類のザリガニは体内で平衡感覚を保つ物質が造られず、底砂を使っています。
砂かぶりをして集めた砂も脱皮の度に脱ぎすてて、脱皮の度に砂を身体に取り入れています。
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