テレビで浜辺を歩くカニの群れが映し出され、そこに映ったカニの目が左右どちらかに倒れるのを見ました。

「倒れる」というか「仕舞った」というか、とにかく驚きました。

ザリガニは、カニなどの仲間だと聞いたことがあります。

ザリガニの目もカニと同じ様に仕舞えたりするのでしょうか、気になります。

目について、ほかにも気になることを調べてみます。

⑦ ザリガニ 目 動く

ザリガニの目について

・ザリガニの目には、柄(エ)が付いています。

例えるなら、りんご飴の割り箸の部分を「眼柄(ガンペイ)」というそうです。

・目は複眼です。

・目は前に倒すことができます。

・危険を察知するとたたみます。

・・・など

ザリガニの目の仕組み

複眼は小さな目がたくさん集まってできていますが、それは、顕微鏡で見ると最も鮮明に見えます。

ザリガニの目は眼柄の部分に全ての視神経が集まって脳につながっています。

複眼の働きには、「明暗の区別」と「光の方向を見分ける力」があります。

複眼それぞれに映ったものを脳の中でパズルを組み合わせる様にして見ています。

また、ザリガニの脳は白いものが動いてもその像は映しませんが、黒いものが動くとその像は敏感に映しだす様です。

よって、動くものでも、黒いものの方がより見える様です。

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眼柄(ガンペイ)と成長について

調べてみると、眼柄は脱皮と密接に関係しているとのことでした。

ある実験で、健康なザリガニをA、B二つのグループに分け、Aのグループは欠損などのない健康な個体、Bのグループは眼柄から切り取った個体、それぞれを数匹ずつ飼育し、観察しました。

数ヶ月後の両グループには、個体の成長(大きさ)に大きな違いがありました。

ザリガニなどの眼柄を持つ個体から眼柄を切り取り飼育すると、脱皮と成長が活発になり、通常飼育の個体より成長率にして8~10倍にもなることが分かったそうです。

この実験結果から、眼柄が脱皮を規制しているということが分かりました。

眼柄の切除による脱皮の繰り返しがザリガニに与える影響

ザリガニの脱皮は、通常一年に1度程度です。

ですが、眼柄を切り取ることによって脱皮の回数が増えます。

脱皮をするたびに体が大きくなり、大きくなる体に合わせてハサミも大きくなります。

その大きくなりすぎたハサミが、脱皮の時に脱皮不全の元となり、結果的にザリガニの寿命を縮めてしまうことになる様です。

まとめ

調べてみて、ザリガニの目が複眼だったことを初めて知りました。

複眼といえば、虫を思い出しますが、全く似ても似つかない種類の生き物に、思わぬ共通点があったことに驚きました。

また、視力も良くないこと、触覚に頼るところもあるということなど、目立つ割には、期待外れな感想を持ちましたが、いくら眼が頼りないといっても、あることで五体満足です。

眼柄を故意に切り取り、個体を大きくしようなどと考えることは、ザリガニにとっては本当に悲惨なことだと思いました。

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