ザリガニの名前の由来は、大きなハサミをかかげて、のろのろと「いざる」ように歩く姿から「イザリガニ」とよばれ、それがなまって「ザリガニ」となったと言われています。

赤色が定番のザリガニですが、その色を人工的に青くする方法はどういうものなのでしょうか。

まずはザリガニの体内の色から調べてみました。

ザリガニ 青くする 期間

ザリガニって血はあるの?その色は?

私たち人間の血液中には、酸素を運ぶたんぱく質が含まれています。

それは、「鉄」をもったヘモグロビンによって赤い色をしています。

ザリガニも、血が体内を流れています。

酸素を体全体に送る重要な役目をしています。

ザリガニの体内を流れる体液や血は、青い色をしています。

それは、「銅」をもったヘモシアニンによって青いのです。

エラで酸素を取り込んで全体に送られていく時の血は、うすい青色をしていますが、全身から再びエラにもどってくる血は無色透明です。

甲殻類の色はなぜ赤いの?

体の中は青いのに、なぜ甲羅は赤いのでしょうか。

ザリガニはエビやカニと同じ仲間、甲殻類です。

甲殻類は、普段食べている餌によって甲羅の色が変わるのです。

ザリガニが食べているのは、ミミズや赤虫、フナやメダカです。

小魚をハンティングするイメージのザリガニですが、その多くは、動きの早い魚を捕らえるだけの機敏さはもっていません。

弱った魚やを捕食するのです。

他にも水底に生えた藻や、キンギョモ、マツモなどの水草も食べます。

これら餌の中には、赤色の原料となる色素・カロチンが含まれているものがあり、体の中に取り込まれたカロチンは、アスタキサンチンを作り出すのです。

このため、ザリガニの甲羅は赤くなるのです。

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どうやって青くするの?

甲羅が赤くなるわけが分かったところで、次は青くする方法についてです。

赤色のもとになるカロチンを含んでいない餌を与えればよいのです。

それは、アジ、サバなどです。

カロチンを含まないこれらの餌だけを与えれば、ザリガニは赤くならず、もともとの体液の色が目立つように青くなるのです。

ただし、ザリガニの健康を考えたら、それはあまりよくないといえます。

カロチンを含まない餌だけですと、ザリガニは栄養不足になり、健康状態が悪くなるそうです。

また、脱皮の際、エラがうまく脱皮できず体液を失って亡くなることもあるそうです。

そうならないためには、一週間に一度、ほかの餌を食べさせます。

この場合、まったくカロチンを含まない餌を与えて青くしたザリガニよりも、青くはならないようです。

青くなる理由は、周りの環境にも影響があります。

青色になっていく期間は?

青くするのに適しているのは、3㎝程度の小さい個体がいいでしょう。

脱皮を繰り返すほど色が変わりやすく、すでに大きめの個体に色素がでない餌を与えても脱皮と脱皮の間が長くなり、体の色が変わるまでの期間も長くなります。

大人のザリガニは年に2回脱皮しますが、子どものザリガニは年に数回脱皮をしますので、長くても半年もすれば、青いザリガニになるようです。

まとめ

自然界の中では、青い色、紫の色の動植物が少ないです。

それは、青や紫だと目立ちすぎて捕食されやすいからです。

ですが、ロブスターの中には、生息する岩場の環境により青紫色の個体も発見されています。

ザリガニに関してですが、人工的に青くしたものでなく、自然界に生息している青い色の個体・フロリダブルーや、フロリダハマーは、意図的に人間が青くしたものではありません。

きっとそれらは、住む場所の環境によって青くなったのではないでしょうか。

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