TV番組「トリビアの泉」で「ザリガニに鯖を与え続けると青くなる」というネタが放送され話題となりました。
想像以上に青かったからか「93へえ」を獲得しています。
青いザリガニは高値で取引されるとか・・・?
本来赤いザリガニを青くする事は可能なのでしょうか?
ザリガニはなぜ赤いのか?
ザリガニの体の赤い色素は「アスタキサンチン」といわれるもので、エビやカニなどの赤い色素と同じものです。
「アスタキサンチン」は、野菜などに含まれる「カロチン」をザリガニの体内で合成してつくられます。
ザリガニは雑食で何でも良く食べるので、水草などのエサから「カロチン」を摂取する事で赤い色素を作り、真っ赤なザリガニになっていくのです。
鯖を与えるとなぜザリガニが青くなるの?
魚へんに青と書いて「鯖」だから青くなる・・・というわけではありません。
鯖に赤い色素の元である「カロチン」が全く含まれていない事が原因です。
ザリガニの体液(血液)は、私たちのように赤ではなく青い色をしています。
ですから、エサから赤い色素を摂取できないでいると
赤くなれずに青い体液の色が目立ってくるだけなのです。
どのくらいで青いザリガニになるのか?
約1~2ヶ月鯖を与え続けると、青くなるとのこと。
ただ、アジで実験した例をみてみると1~2ヶ月で青になり、さらに1ヶ月続けると青い色素もなくなり白くなってしまうようです。
青いザリガニは栄養不足?
本来、食べるはずのものを食べてないので、鯖だけを与えられたザリガニは「栄養不足」です。
脱皮に失敗したり、弱ってしまったりする事もあるので注意が必要です。
それでも青いザリガニが欲しい!
品種改良された青いザリガニは、通販やペットショップで購入出来ます。
「フロリダブルー」や「フロリダハマー」と呼ばれる品種が青いザリガニです。
青いザリガニが出始めた当初は、3万円以上の値段がついたりして話題になりましたが現在は、大きさなどにもよりますが1,500円前後から購入出来るようです。
元々青いザリガニは、カロチンを与えても赤くはなりません。
又、ごくごく稀に突然変異で青くなったザリガニも発見されているようですが、見つけるのは難しいでしょうね。
まとめ
赤いザリガニも、エサの与え方で青く出来ることがわかりました。
でも「栄養不足」はちょっとかわいそうです。
青いザリガニが欲しければ、そういう品種を購入しましょう。
赤いザリガニは、より濃い赤になるように育ててあげると良いのではないでしょうか。
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