ザリガニの脱皮は、ザリガニにとって命がけの大イベントです。
大げさな話ではなく、失敗すると命を落としてしまうことがあります。
この記事では、ザリガニの脱皮に関する説明と、脱皮を失敗させないように飼い主さんがするべきケアと見守る方法をご紹介いたします。
脱皮について
通常の状態では、ザリガニは敵から身を守るために硬い甲羅で体を覆っています。
しかし、甲羅が硬いため、そのままでは体を大きくすることができません。
そのため、成長の節目に甲羅を一旦脱ぎ、一回り大きい甲羅に着替えます。
これが脱皮です。
又、ザリガニは脱皮をすることで、人間でいうデトックスを行います。
脱皮のタイミングは主に、冬眠空けと冬眠前です。
脱皮を失敗させないために、飼い主が気を付けたいこと
①脱皮前はザリガニに触れてはいけない
脱皮直前に触れてしまったことが原因で、様々な脱皮障害というものが起ります。
脱皮障害とは、脱皮がうまくいかず、ザリガニの体に変形が起こったり、最悪の場合、そのまま命を落としてしまう等の障害です。
②脱皮後もザリガニに触れてはいけない
脱皮直後のザリガニにも触れてはいけません。
脱皮直後はまだ甲殻が固まっていないため、フニャフニャです。
「ソフトシェルシュリンプ」という殻が柔らかく、殻のまま食べられるエビがよくイタリアンの料理の食材に使われますが、まさに同じ状態です。
その為、脱皮直後に触れてしまうと、ザリガニの内蔵に直接大きな負担がかかります。
脱皮直後に移動しなくてはいけない場合は、優しく網ですくうなどして、最大限に負担をかけないように気を配りましょう。
③脱皮の前兆が見られたら隔離しよう
脱皮中のザリガニは身動きが取り辛い状況にある為、他の個体から隔離しておかないと、共食いが起こってしまう場合があります。
脱皮の兆候が見られたらすぐに別の容器に隔離しましょう。
④栄養価の高い餌をあげよう
脱皮時、特にザリガニに必要なものはカルシウムです。
カルシウムを多く含む、小魚類や貝類を積極的に与えましょう。
市販のザリガニの餌も便利なうえに、大変効果的です。
⑤環境を整えよう
脱皮の前後には水中にいつもより十分な酸素が必要です。
エアポンプを設置してあげてください。
水草も有効です。
まとめ
ザリガニにとっても、飼い主にとっても大イベントの脱皮。
安全に成し遂げてもらうために、失敗の原因になることを遠ざけ、しっかり見守ってあげましょう。
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