ザリガニにとって命の危険をおびやかすバーンスポット。
実はこの病気よりももっと怖ろしい病気があるのです。
それは、ザリガニかび病。
たった数か月でひと水系を丸ごと壊滅状態にさせるという伝染力の強さから、ザリガニペストともよばれています。
このかび病は、どんな病気なのでしょうか。
もとは北米産の病気
北米産のザリガニ・アメリカザリガニはこの病気に対する免疫が備わっています。
と同時にこの菌を持っている可能性があるといわれています。
ヨーロッパに生息するザリガニ・ノーブルクレイフィッシュは、この菌に対する免疫はもっていません。
19世紀、ヨーロッパではザリガニかび病の流行や、乱獲などにより個体数が激減しました。
イギリスでは、絶滅に追い込まれているザリガニを保護するため懸命な活動が行われています。
どんな病気?
このザリガニかび病は、アファノマイセス菌Aphanomyces astaci という卵の菌類が、ザリガニに感染することで発病します。
体内に入ると、すぐに神経を伝って全身に行き渡り、突然のように亡くなってしまいます。
水中は物質があるため、何もない空気中よりその菌などが速く伝わります。
この菌はとても強い水中伝染力をもっていて、ザリガニ同士が触れていなくても水を伝ってあっという間に感染してしまうのです。
日本ではこの病気は入ってきておりません。
北海道などに生息しているニホンザリガニも、当然この菌に対する免疫はもっていません。
予防法とは? もしかかってしまったら?
ザリガニを飼育する際、この菌に免疫を持ち、なおかつ保菌種であるアメリカ系ザリガニと、免疫を持たないヨーロッパ系ザリガニ、そしてオーストラリア系ザリガニを一緒の水槽に入れないことです。
もしザリガニかび病にかかってしまったら、そのとき使用していた水槽や換水用具、流木の使い回しは避けてください。
まとめ
ニホンザリガニやアメリカザリガニよりもやや大きめのザリガニ・シグナルクレイフィッシュは、ハサミの部分に白い斑点があります。
それを振りかざす姿は、まるで信号を送っているかのように見えるためこの名前がつきました。
日本にはザリガニかび病がないと聞いてほっとしました。
ニホンザリガニとアメリカザリガニは、一緒の水槽には入れないことですね。
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