釣り上げたザリガニが片腕だったり、飼っていたザリガニの腕が取れてしまったということはありませんか?
一見するととんでもない大けがのように思えますよね。
腕を失ったザリガニはどうなるのでしょう?
ザリガニの自切
実は、ザリガニにとっては腕や脚が取れてしまうことは大きな問題ではありません。
ザリガニは、外敵につかまれてしまった場合、傷が出来た場合、感染症になりかけた場合など、その他の部分にダメージが及ぶ前に自分から腕や脚を切り落してしまいます。
これを「自切(じせつ)」と言います。
脱皮による再生
自切によって切り落とした腕や脚は脱皮することによって再生します。
栄養のバランスなどにもよりますが、最初の脱皮後の再生では元の60~80%程度の大きさになります。
その後、何度か脱皮を繰り返すことで元の大きさに近づきます。
しかし、脱皮の回数が多い若いザリガニと違って、脱皮の回数が少なくなっている成熟したザリガニの場合は元の大きさに戻らない場合があります。
脱皮について
甲殻類であるザリガニは体を大きく成長させるために脱皮を繰り返します。
ザリガニにとって脱皮は非常に重要であり、また、命がけの危険な行為でもあります。
本来、ザリガニは固い甲羅に覆われていますが、脱皮の直後は体をより大きくするため、甲羅は柔らかい状態です。
脱皮から3日ぐらいで甲羅は固まりますが、それまでは外敵にとって格好の餌食になってしまいます。
従って、飼育しているザリガニに脱皮の兆候があらわれたときにはすぐに他のザリガニとは別の水槽に移すようにして下さい。
脱皮前後のエサ
脱皮前後のザリガニは食欲が落ちるのでエサを多く与える必要はありません。
甲羅が固くなるとエサを求めて動き出しますので、その時点でエサを与えて下さい。
また、カルシウム分が不足すると脱皮に失敗してしまうことがありますので、普段からカルシウム分を補うための餌を与えるようにしましょう。
まとめ
ザリガニは危険を回避するために自ら腕や足を切り落とす「自切」を行なうことがあります。
そして、自切で失った腕や脚は脱皮することによって再生します。
脱皮はザリガニの成長や健康な体を維持するためにとても大切なものです。
日頃から出来るだけ脱皮がしやすい環境を作ってあげるようにして下さいね。
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