ザリガニは、都会であっても公園の池や水路等で見つけることができ、そのため、気軽に飼育を始めることができます。
しかし、ザリガニの飼育では、しばしば、そのニオイが問題になります。
このニオイが発生させないためにはどのような飼育方法が良いのでしょうか。
ザリガニ飼育での嫌なニオイの原因は?
実は、ザリガニ飼育で問題となる嫌なニオイは、ザリガニそのものからではなく、水槽の水の悪化によって発生します。
ザリガニは、口の構造から食事の際にエサの食べカスをまき散らします。
また、食べる量も多いため、その分、食べカスが大量に発生します。
その食べカスをそのままにしておくと、あっと言うまに水の腐敗が始まり、その結果、ザリガニ飼育に特有の嫌なニオイが発生してしまうのです。
水質悪化防止にはろ過装置を
従って、ザリガニ飼育において嫌なニオイの発生を防ぐためには、ろ過装置をつけて水質を保つことが必要となります。
ろ過装置を使用する場合のメリットは、まず、エサの食べカスやザリガニの糞などのゴミを水槽内から取り除くことができます。
さらに、ろ過装置内に定着するバクテリアが、水の嫌なニオイの原因となるアンモニアなどの有害物質を分解します。
これによって、水槽の水の腐敗を防ぎ、嫌なニオイが発生しなくなります。
ろ過装置を使った飼育でのポイント
ろ過装置を使用する場合のポイントは以下の通りです。
まず、水槽にたっぷりの水を入れ、ろ過装置を使って水を十分に循環させなければなりません。
このとき、水深が深くなると、水槽の底で生活するザリガニが酸欠になっておぼれてしまうことがあります。
ろ過装置で水を循環させる際にも水の中に酸素が供給されますが、ろ過装置による水流が弱い場合には水槽の底では酸素が欠乏することがあります。
その場合、酸素供給用にエアーポンプを併用することでザリガニが快適に生活できるだけの酸素を供給してあげることが必要となります。
また、ろ過装置を使用していても、水槽の水は定期的に替えてあげなければなりません。
水替えは10日に1回程度、水槽の4分の1から3分の1の水を交換して下さい。
水槽の水を1度にすべて交換してしまうと、ろ過装置に定着したバクテリアがいなくなり、有害物質の分解が行なわれなくなってしまうので注意が必要です。
まとめ
ザリガニの飼育では、ろ過装置を使用した飼育環境を用意することで、水質悪化による嫌なニオイの発生を防ぐことが出来るようになります。
気楽に飼い始めることが出来るザリガニですが、飼育環境を適切に整えてあげることで、ザリガニだけでなく飼い主である人間にとっても心地のよい環境でのザリガニの飼育を楽しむことができるようになります。
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