ザリガニのオスとメスのセットで飼っているといつの間にかメスが卵を抱いていたりします。
産卵から孵化、そして幼生ザリガニの成長の様子を観察するのはとても楽しいですよね。
ザリガニの繁殖に適した時期や飼育環境について知っておきましょう。
ザリガニの繁殖に適した時期はいつ頃?
自然環境下では、ザリガニは主に春と秋に産卵しますが、家庭で飼育している場合、水温が20℃前後で安定していれば年間を通して繁殖活動を行ないます。
秋の遅い時期に産卵した場合、母ザリガニは卵を抱いたまま冬眠して、春に孵化させることもあります。
繁殖に適したザリガニを選ぶ
繁殖が可能となるのは、オスでは体長60~65mm程度、メスでは体長55~60mm程度に育ったザリガニです。
オスとメスの大きさが極端に違うと繁殖活動を行わないことがありますので、出来るだけ大きさが近い組み合わせを選びます。
ザリガニはなわばり意識が強く、オス同士を1つの水槽に入れるとケンカをしてしまいますので、繁殖用の水槽にはオス1匹とメス2匹といった組み合わせにします。
産卵の準備
メスは産卵の直前には尾の裏側や腹部が白くなります。
産卵の兆候が現れたら他のザリガニを別の水槽に移しましょう。
産卵は通常夜間に行なわれ、メスは水底に横たわって体を折り曲げた状態で数百粒の卵を産みます。
卵は粘液によって腹部の脚につけられて、孵化するまで母ザリガニに抱かれます。
抱卵中の母ザリガニはあまり餌を食べませんが、個体によっては食欲があるものもいるので、様子を見てエサを与えるようにして下さい。
孵化した稚ザリガニについて
水温が20℃前後で安定していれば3週間から1ヶ月程度で卵が孵化します。
孵化した稚ザリガニはしばらくは母ザリガニとつながった状態です。
稚ザリガニは脱皮を2回行なった後、母ザリガニから離れて自分でエサを食べるようになります。
それまでは稚ザリガニにエサを与える必要はありません。
このタイミングで母ザリガニと稚ザリガニを別の水槽に移しましょう。
母ザリガニから離れた稚ザリガニには水草と小さく砕いたエサを与えて下さい。
水草はエサとしてだけでなく、共食いを防ぐシェルターにもなります。
稚ザリガニは1年に7~10回程度の脱皮を繰り返し、大人のザリガニの大きさに近づいていきます。
まとめ
自然環境では春と秋に産卵するザリガニですが、水温が安定しやすい飼育環境下では決まった時期ではなく1年を通して産卵することが出来ます。
ぜひとも、相性の良いザリガニを選んで、ザリガニの繁殖に挑戦してみて下さい。
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