ザリガニといえば川や用水路などで見られる出来る生き物で、実際に水の中で生活している姿を目にした事のある人も多いのではないでしょうか?
身近な水中の生き物として観察をしたりする学校もあるので子供の頃から親しみを感じている人も多いと思います。
しかし、そんな親しみ深いザリガニが殻を食べる姿を見たことがあるでしょうか。
実はザリガニは自分の殻を食べるんです。
ここでは、ザリガニと殻についてお話していきましょう。
ザリガニが殻を食べる事実の前に知って欲しいこと
殻を食べる事を話していく前に説明しておきたい事があります。
それはザリガニの脱皮についてです。
実はザリガニは爬虫類の様に脱皮をするんです。
身体の成長に合わせて子供の頃は1年の間に何度も、大人になっても1年に2回程度脱皮を行います。
脱皮の前にそれまで使っていた硬い殻がやわらかくなり始め、それを脱ぎ捨てて下に用意された殻が新しいザリガニの殻となります。
これがザリガニの脱皮です。
ザリガニの殻は栄養分が沢山
ここから、ザリガニが自分の殻を食べるという話を詳しく話していきましょう。
実はザリガニが食べるのは先程話した脱皮して脱ぎ捨てた殻です。
ザリガニが生活する淡水は海水に比べてカルシウム分が少なく、そこで生息するザリガニもカルシウムが不足しがちです。
そこで脱皮して捨てた殻でも、カルシウムのみならずその他栄養分も多く含まれているためザリガニにとってとてもいい餌になるのです。
脱皮後柔らかくなった殻を食べ、摂取されたカルシウム分は身体の中で蓄えられて新しくなった殻にもカルシウムが送られサイクルが生まれています。
カルシウムの少ない淡水に住むザリガニの知恵と言ってもいい習性なんですね。
脱皮後の殻が上質な餌となるからこそ
上にも書いたようにザリガニにとって脱皮した殻を食べるのはザリガニの身体の中でサイクルにとってとても重要な事です。
なので、飼育しているザリガニが脱皮を行って殻を脱ぎ捨ててもその殻は捨てたりすることなく置いたままにしてあげましょう。
1週間以上かけて殻を食べるザリガニもいるので、上質な餌である殻を取り上げたりせずそのまま放置しておいてあげましょう。
ハサミなど硬くて食べない部位もありますが、あまりにも長期間食べなかったらその部分は捨ててあげても大丈夫かと思います。
まとめ
ここまで、ザリガニが殻を食べることについてお話してきました。
とても興味深い習性ですね。
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