今日はなんだかザリガニの行動がおかしいぞ?そう感じたらじっくりと観察してください。
もしかしたら脱皮の前触れかもしれませんよ。
うまくいけば、ザリガニの成長の1コマに立ち会えるかもしれません。
見逃すな!脱皮準備中のザリガニのサイン!
脱皮の3日くらい前から、エサを食べなくなる。
急に食欲がなくなります。
だから多分気づくはずです。
この時のザリガニは何をしているかというと、脱皮に向けて体中から”胃石”と呼ばれる場所にカルシウムを集めている最中です。
・胃石
ザリガニの胃は口のすぐ近くにあります。
脱皮の時期が近づくと、古い殻や体の中からのカルシウムを血液の中に溶かして”カルシウムイオン”として回収し、胃の中に丸い石のような塊を作りそこへ貯蔵しておきます。
そして脱皮後にまたこの石を血液中に溶かして、カルシウムを新しい殻に補給するのです。
こうして丈夫な新しい殻が作られるのです。
なのでこの胃石は脱皮の前後にしか存在しません。
かつて江戸時代には”万能薬 オクシカンキリ”として珍重されたんだそうですよ。
体の色の変化
脱皮の2日ほど前になると、胃石にカルシウムを集める作業をしていて、体が黒っぽく変化してきます。
それから頭、胸、甲の内側が透明になってきて、よく見ると新しい殻が見えてきます。
「あ、脱げそう!」という感じがしますね。
爪でカパっとやりたくなります。
(駄目です。)
ほとんど動かなくなる
勝負の時です。
脱皮は最も外敵に狙われやすい時です。
ザリガニも脱皮を始める瞬間を見計らっています。
ストレスを与えないようにこっそり見守りましょう。
脱皮の失敗はザリガニの命にも関わります。
脱皮の兆候が見られたら?その他注意点。
ザリガニは共食いする生き物です。
基本単独飼いが良いとされていますが、もしも複数いるのなら脱皮の兆候がみつかったら、そっと別容器に移してやるか、他のザリガニを別容器に移して隔離してあげてください。
脱皮の途中では、うっかり体液が出てしまうこともあります。
(水の中では透明で見えないそうです)
その時、他のザリガニにとってはさぞかし良い匂いがするのでしょうね。
ザリガニの好物はザリガニなんですよ。
脱皮の前後は危険です。
まとめ
ザリガニの生態を知れば知るほど驚くことばかりです。
だれに教えられたわけでもなく、あんな小さな体の中で、代々遺伝子の中に受け継がれてきたなんて、とても神秘的ですね。
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