田んぼに住むザリガニについて調べてみました。
田んぼに住むザリガニの種類はアメリカザリガニです。
ヒキガエルのエサとして昭和の食糧難の時代にニューオリンンズから20匹程輸入されたザリガニが逃げ出し、日本で繁殖するようになったことが始まりです。
しかし、ヒキガエルが食料として定着せず、逃げ出したザリガニが、その後どういった生活を遂げているのか。
現状を調べてみました。
田んぼを住まいとするザリガニの生活
田んぼに住むザリガニはアメリカザリガニです。
変温動物の為15℃以下になると動きが鈍くなり、5℃以下では活動ができず、田んぼの畦に穴を掘り、越冬をします。
こうすることによって天敵にも襲われず、冬に個体が凍結することもないのです。
畔に巣穴を掘り夫婦で巣穴に居る場合もあります。
アメリカザリガニが巣穴から出て活動する時期は4月から11月頃までで、比較的汚れた水の中ででも生活できる生き物なのです。
綺麗な水田でも生きていける為に貴重なゲンゴロウやミズスマシ等といった珍しい昆虫の数を減らしてしまう被害が出ています。
稲作農家さんからは厄介者とされています。
例えば、水田の稲の根を傷付けたり、夏にはザリガニが掘った穴で田んぼの水漏れが起きたり。冬には越冬の為巣穴を畔につくっているために、畔に土をよせる「あぜこね」という作業にも影響をします。
巣穴はモグラよりも大きいのです。
一度に何百という卵を孵化させるアメリカザリガニですが、そのサギやカラスなどの鳥類や、大型のカエル、ブラックバスのような大きな魚が天敵です。
孵化したてのザリガニは水中の昆虫に襲われる事も多いので大量繁殖にには至っていないのでしょう。
まとめ
田んぼに生息するザリガニは、アメリカザリガニという種類です。
農家への被害も大きく、貴重な生き物の生態系を脅かしています。
産卵する個体数から比較しても自然界で生き残れるものは少ないのですが、ザリガニを捕獲したら違う住まいへ移動させないように被害を出さない配慮をして下さいね。
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