ザリガニは脱皮すると殻を食べ始めます。
殻はエサとして食べているのか、それならエサはいらない?
邪魔だから食べているのだったらどかしてあげてエサを与えたほうが良いなど、わからないことが多く脱皮してしまったら大変です。
脱皮後の殻にはザリガニの賢い生活の知恵がつまっています。
カルシウムのリサイクル
ザリガニは体を硬い殻で覆っています。
この殻が体より小さくなってくると、脱皮して、その下には新しい殻ができます。
この殻の成分は約半分がカルシウムでできています。
ザリガニにとっても今まで使ってきた殻を捨てるのは勿体ないはず、さらにたっぷりのカルシウムがあるので手放したくはないでしょう。
そこで、ザリガニは脱皮後自分の殻を食べます。
そしてそのカルシウムを体内にためて新しい殻をつくっていきます。
これを胃石と言って体内にためて、脱皮後、少しずつ新しい殻にカルシウムを送って硬くしていきます。
ザリガニはこれを何回も繰り返し、大きな殻を作って成長していきます。
生活の知恵
このような素晴らしいシステムが出来たのには、ザリガニの環境と知恵が関係しており、ザリガニの多くは淡水に住んでいて、カルシウムがあまりありません。
ザリガニの殻にはカルシウムが必要です。
新しく出来る殻にはカルシウムが必要とされ、古い殻は柔らかくなり食べやすく再利用できるのでカルシウムの再活用の知恵です。
殻を食べてもお腹いっぱいにならない
ザリガニの殻はカルシウム摂取と言うのが目的で食べているので、エサもあげて下さい。
だいたい全部の殻を食べますが、たまに爪の部分や堅いところは残す場合もあります。
1週間くらいたって食べ残していたら水槽から取ってあげても大丈夫です。
カルシウムの塊
ザリガニが脱皮して自分の殻を食べると体内に胃石と言うのが出来ます。
この胃石を血液に流し込んで新しい殻を作っていきます。
胃石は小さく半円のものが合わさって球体になっていて2つできます。
脱皮して新しい殻にここからカルシウムが送られるので、殻が出来るとこの胃石はなくなります。
この胃石、昔は薬として重宝されていたとされます。
ただ胃石が出来ている時期を考えると摂取するのは残酷な気もします。
まとめ
ザリガニにとって殻は生まれてからずっと大切な宝物です。
ちゃんとリサイクルして何度も新しいものに変化させていきます。
脱皮後、邪魔な感じでもちゃんと食べて自分のものにするので奪ったりしないでください。
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