小学生の頃誰もが経験したことがあるザリガニ釣り。
飼育しているアメリカザリガニは、冬はどのくらいの頻度で水換えをすれば良いのでしょうか。
寒い季節はじっとしているイメージのザリガニたち。
ふるさとであるニューオーリンズの気候は日本とどう違うのでしょうか。
冬の水槽の水換えと、ザリガニはなぜ寒さに弱いのか調べてみました。
夏ほど頻繁に換える必要はなし
冬の季節は夏ほど頻繁に水槽の水を換えなくて良いです。
一週間に一度くらいで十分です。
冬になって水温が下がるとザリガニの活動もにぶるので、餌は少なめでいいでしょう。
食べ残した餌は腐らないよう取り除いてください。
水をたっぷり深めに入れて、水槽を日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
なぜアメリカザリガニがここまで増えたの?
体の赤いアメリカザリガニは、原産地が北アメリカです。
1927年に、食用ガエルの餌としてルイジアナ州ニューオーリンズから、神奈川県岩瀬村(当時)に移入されました。
その時生きて日本に着いたのはたったの20匹でした。
アメリカザリガニは強い繁殖力で日本中に広がりました。
今では北海道を除く各地でみられます。
なぜこんなにも繁殖に成功したのでしょうか。
それは、日本には故郷であるニューオーリンズの沼地によく似た環境、水田があったからです。
そして、強い競争相手がいなかったことです。
日本に昔からいた在来種・ニホンザリガニは現在北海道西部を中心に分布し、体もアメリカザリガニにくらべて小さいです。
谷川のような水のきれいな流れに住んでいます。
アメリカザリガニのふるさと・ニューオーリンズの気候とは?
ザリガニは寒くなると動けなくなる変温動物です。
故郷ではどんな暮らしをしていたのでしょうか。
アメリカ合衆国のルイジアナ州ニューオーリンズは、一年を通して雨が多く、気温も高いです。
そのためアメリカザリガニは池や沼地で一年中活動できたのです。
ところが、日本には四季があり、冬は寒く乾燥します。
その時期は動きが鈍くなってしまうのです。
寒さで動けない体を天敵から守るために、湿地の泥を掘って巣穴を作り冬眠するのです。
穴を掘ることができるのは、大きなハサミをもつ成長したザリガニです。
小さなハサミをもつ子どものザリガニは、深い池や、年中水温の変わらないわき水の流れなどで冬を越します。
まとめ
日本のザリガニには今、危機が迫っています。
冬の寒さでもなく、天敵でもありません。
それは、自然・環境を壊してしまう私たち人間なのです。
近頃の水田は、秋から給水バルブの栓を閉めて水を入れません。
溝も川も、土手はコンクリートで護岸されています。
そのため、ザリガニが住む場所も、冬を越す場所も減ってきているのです。
人間の勝手で連れてこられた寒がりのザリガニたち。
寒い季節のある日本でこれからもやっていくためには、うまく適応していって欲しいです。
ザリガニは暖かい地方から来たので寒さに弱かったんですね。
寒い時は餌をあげすぎない、これが冬の飼育のポイントですね。
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