ザリガニと言えば泥沼や汚い川に住んでいるというイメージがあると思いますが国内に元からいる「日本ザリガニ」はそのイメージとは違います。
今回は日本ザリガニの事について触れていきます。
日本ザリガニの姿と生息地
日本ザリガニの体の色は茶褐色で赤色では無く、体長は5~7cm程。
日本ザリガニは北海道と東北地方にのみ生息し山間の湖や川の上流の水温が20℃以下の冷たいきれいな水場に生息して、
広葉樹の葉、ケヤキやブナの木の落ち葉を好んで食べています。
現在は絶滅危惧Ⅱ類に認定されており数が非常に少ない状況です。
何故、絶滅しかけているかというと、川や湖が汚染され環境が悪化してしまいさらに人に乱獲されてしまい次第に数が減り続け絶滅しそうなまでに至っているからです。
乱獲された理由は日本ザリガニが食用や釣り餌として使用されており、もう一つ、日本ザリガニの体内に持つ「胃石」には眼病や肺病を治す効果があり薬として使われていた事がありました。
住宅地等の建築物を建てる土地の拡大によってもザリガニの生息する自然は失われ住処を失いつつあります。
日本ザリガニの繁殖力
他のザリガニに比べ繁殖力が低く、メスのザリガニは春頃に直径2~3cmの卵を30~60個産卵します。
卵から生まれた子供ザリガニはある程度の大きさになるまでに2~3年かかり繁殖をするようになるまで5年もかかってしまいます。
成長が遅く生まれる数も少ないのもあってか絶滅しかけているとも言えますね。
まとめ
日本ザリガニは絶滅危惧種に認定されているという事で、全く存在してない訳では無いですが何時居なくなるかは分かりませんね。
人に狩られ尽くされて薬として使用され生息地も無くなってゆき、絶滅の一歩手前と言った感じですね。
こうした人の手によって生息出来なくなったり繁殖出来ず絶滅していった生き物は日本ザリガニ以外にも居ます。
・ションブルクジカ
タイや中国に生息していたシカの仲間です。
このシカも日本ザリガニの様に漢方薬の材料の為に角を狙われ狩られ尽くされて、開発によって住処を追われ絶滅してしまったシカです。
・ニホンカワウソ
日本に存在していた動物ですが日本の近代化が進む事によって住処である川が汚染され、毛皮を狙った狩猟で1979年にとうとう絶滅してしまいました。
日本ザリガニも上の生き物の様にいつしか絶滅してしまうかもしれないです。
もし日本ザリガニを飼うのであれば責任を持って飼ってあげて下さい。
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