ザリガニは淡水に生息し、ロブスターは海水に生息しています。
この大きな違いをのぞけば、両者は色や形にほとんど変わりなく、大きさだけが異なる同じ仲間かと思ってしまいます。
ザリガニとロブスターでは、どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴とは?
まず、ザリガニの特徴から調べてみましょう。
ここでは日本にいるアメリカザリガニ(エビガニ)を例にあげてみたいと思います。
科名…アメリカザリガニ科
大きさ…体長10㎝
分布…日本各地
主な特徴…池や沼、水田などの淡水に生息します。
殻は硬く、ハサミの力が強いです。
広義でいうと、エビの仲間です。
ザリガニは、エビ目→ザリガニ下目→ザリガニと分類されます。
つまり、広い意味ではエビの仲間。
狭い意味ではザリガニの仲間です。
では、ロブスターの特徴はどうでしょうか。
ここではアメリカンロブスター(オマールエビ)を例にあげてみます。
科名…ウミザリガニ科
大きさ…体長50㎝
分布…カナダ~北アメリカ大西洋沿岸
主な特徴…海水に生息します。
岸の近くの浅瀬~水深700mまで見られます。
単独で生活し、岩の下などに穴を掘って住みます。
大きなハサミは左右で形が違います。
広義でいうと、エビの仲間です。
エビ類で最大級の大きさで、西洋料理では高級食材として扱われます。
ロブスターは、エビ目→ザリガニ下目→アカザエビ科→ロブスター属と分類されます。
つまり、広い意味ではエビの仲間。
狭い意味ではザリガニの仲間というわけです。
こうしてみると、分類ではザリガニもロブスターもエビ目であり同じエビの仲間なのです。
ロブスターの種類とは?
ロブスターは次の3種に分けられます。
アメリカンロブスター(カナダからカリブ海までの大西洋西岸に分布)と、ヨーロピアンロブスター(大西洋のノルウェーから地中海近辺に分布)、そしてケープロブスター(アフリカ南岸・ケープ半島周辺に分布)です。
現在では、アメリカンロブスターとヨーロピアンロブスターが主に市場に出回っています。
まとめ
ザリガニもロブスターも、広い意味で言えば一緒の仲間なんですね。
漁獲されるロブスターはとても獰猛で、仲間同士傷つけあうことも珍しくないそうです。
水揚げされたロブスターは、すぐにゴムバンドでハサミを固定され、そのまま市場に出回るのです。
以前ロブスターのレストランに行ったことがあります。
入口に水の流れがきれいな水槽があり、ロブスターたちが出迎えてくれました。
そういえばハサミをしっかり結ばれていたのが印象的でした。
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