「女性の頭皮はザリガニの6倍臭い」という話を聞いたことがありますか?
これは頭皮をケアする商品を開発しているメーカーが臭気の測定を行なった結果です。
このように、イヤなニオイの基準として取り上げられるほどのザリガニですが、本当にそこまで臭いのでしょうか?
ザリガニのニオイについて
ザリガニ自体は他の生物に比べて特にニオイが強いということはありません。
また、スカンクやイタチ、一部の昆虫のように敵から身を守るためにイヤなニオイを発する、ということもありません。
こう言うと、実際にザリガニを飼った経験がある人からは「そんなはずはない!ザリガニの水槽の臭さは誰でも知っている!」とお叱りを受けるかもしれません。
しかし、それでもザリガニ自体は臭くないのです。
では、多くの人が経験されたザリガニのニオイとはいったい何でしょうか?
実は、その原因はザリガニを飼育している水槽の水にあります。
ザリガニ自体は身近な生き物であり、例えば、家の近くの水路で釣ってきて、とりあえず家にあったプラスチックの水槽に適当に水を入れて飼い始めた、という方も多いかと思います。
あるとすれば、せいぜい、家で余っていたブクブク(エアーポンプ)を入れるぐらいでしょうか。
そして、雑食性でありなんでも食べることから、エサとしてご飯粒や煮干しなどを水槽に入れておき、食べ残しや排泄物はそのまま放置する…。
このような飼育方法では、水槽の水の腐敗が急速に進むため、いわゆる『ザリガニのニオイ』が簡単に発生してしまいます。
イヤなニオイを防ぐには
結局、ザリガニの飼育においてニオイの発生を防ぐためには、これらの逆のことをすれば良いのです。
すなわち、
1.水槽にたっぷりの水を入れる
2.濾過装置とエアーポンプを使用する
3.エサは米や干し魚などではなく市販のエサ等を必要な分だけ与え、エサの食べ残しは丁寧に取り除く
このように、ただ水槽に入れておくだけの飼育方法ではなく、金魚を飼育するときと同じ程度に飼育方法に気をつかってあげることで、水を汚さない環境を維持することが出来、その結果、『ザリガニのニオイ』の発生を防止することが出来ます。
まとめ
臭いと言われているザリガニも実は臭くはありません。
多くの場合、臭いのはザリガニを飼育している水槽の水が原因です。
従って、飼育する水槽の環境を整えてあげることでイヤなニオイの発生を防ぐことが出来ます。
もし、「頭皮がザリガニの6倍ぐらい臭い!」と言われても、「ゼロを何倍にしてもゼロなんだよ!」と笑顔で言い返してあげましょう。
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