ザリガニは身近なペットの1つです。
水路などで捕まえたザリガニを家に持って帰って飼育した経験がある人も多いのではないでしょうか?
そんなザリガニですが、家で飼う場合に「嫌なニオイ」が問題になることがあります。
実は、このニオイの発生にはザリガニの口の構造が大きくかかわっています。
ザリガニの口の構造は
では、ザリガニの口の構造はどのようになっているのでしょう?
ザリガニの口には、大あご、第1・第2小あごの3対のあごと、エサを口に運ぶための3対の顎脚(がっきゃく、アゴ脚と表記されることもあります)の合計6対の口器があるという複雑な形をしています。
ザリガニのエサの食べ方
顎脚の先は小さなハサミ状になっており、それによってエサをつかんで口に押し込みます。
このとき、ザリガニはエサをそのまま丸のみするのではなく、顎脚で口に押し込んだエサを大アゴで少しずつ噛みちぎって食べるため、エサの種類によっては多くの食べカスをまき散らすことになります。
このような大量の食べカスによって水槽の水が汚れてしまうことで、ザリガニ飼育に特有の嫌なニオイが発生してしまいます。
食べ残しや食べカスを綺麗にするには
ザリガニにエサを与えるときには、まず、食べ残しをしないように量を調節することが大切です。
さらに、発生した食べ残しや食べカスはそのまま放置せず、こまめに取り除くようにしましょう。
ザリガニは排泄物も多いため、飼育の際にはろ過装置を使用することをおすすめします。
また、タニシやメダカを水槽に入れておくとザリガニの食べ残しや食べカスを食べてくれます(ザリガニの非常食にもなります)。
ザリガニのエサ
ザリガニは雑食性なので、動物性のものも植物性のものも食べることができます。
ただ、口の構造上、水面に浮いたエサを食べるのは苦手です。
ザリガニに金魚のエサなどを与えることも可能ですが、その場合は沈性タイプのエサを与えるようにしてください。
参考までに、動物性のエサとしては、煮干し、サキイカ、魚の切り身、刺身などを小さくしたものから、メダカなどの小魚、ミミズ、赤虫、タニシなどがあり、植物性のエサとしては、水草、レタス、ほうれん草、枯葉などがあります。
まとめ
ザリガニ飼育で問題となる嫌なニオイは水槽の水の汚れによるものです。
ザリガニの口の構造上、食事の際に食べ残しや食べカスが大量に発生し、それらが水を汚してしまいます。
そういった特性を理解することで、ザリガニにとっても人間にとっても快適な飼育環境を作り上げることが出来るようになります。
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