磯遊びをしているとカニが泡を吹いている姿を見かける事があります。
一方のザリガニはどうでしょう?
同じカニだから泡を吹く事もあるだろうと思いきや、カニとザリガニは呼吸の仕方に違いがあるのでした。
ザリガニ、カニの呼吸の違い
ザリガニ、カニ、エビの呼吸はエラ呼吸です。
エラ呼吸は水分から酸素を取っているので水がないと彼らは息ができません。
ですが砂浜に上がって彼らが移動している姿をよく目撃されています。
その場合、彼らの呼吸法は変わらずエラ呼吸なのですが水の中にいなくても自らの身体に付着したわずかな水分で呼吸ができるのです。
ただその水分もいつかは乾燥してなくなってしまいます。
その時に見られるのがカニの泡吹きです。
人間で言うと口の水分がなくなると口内に粘り気が出て気持ち悪くなりますが、カニも同じく水分がなくなったがゆえに粘りが出てしまい、口に泡が発生します。
要はカニの呼吸が少し苦しくなってきたという合図なのですがその泡によってまたわずかに呼吸を行う事ができるという防御法でもあります。
ザリガニは口から泡を吹かない
一方で水辺から上がった、または水のない水槽にいるザリガニが泡を吹いた時、カニと同じなのだろうと思いきや、そうではありません。
カニにとって泡吹きは一種の呼吸法でカニに備わっている本能ですが、ザリガニには泡を吹く能力はありません。
ですのでザリガニが泡を吹いていた場合はかなり危険な状態にある、という事です。
原因はカニと同じく水分の不足です。
ザリガニもエラ呼吸にて身体に付着した水分で呼吸ができますが、それすらも不足してくると息ができません。
カニは泡を吹く事によってまだ呼吸をする事ができますが、ザリガニは泡での呼吸はできませんので息ができなくて苦しんでいる状態といっていいでしょう。
そのような時はすぐに水を入れてあげ、呼吸ができるようにしてあげて下さい。
まとめ
同じ甲殻類でもカニとザリガニは全然違うという事ですね。
もう一つザリガニに似た種族で同じ甲殻類のエビがいますが、実はザリガニはカニと名前がついていても分類的にはエビに近い種族だそうです。
そう言われるとザリガニはカニよりエビに似ていますね。
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